地震・災害対策
どうして地震対策が必要なの?
被災前のチェック
地震の脅威は、私達の生活から切り離すことが出来ないものです。
日本列島に住んでいる以上、「私だけは大丈夫…」ということはありません。
前述した、
01. 被災前の『チェック』
02. 被災時の『対応と家族ルール』
と同様に、『被災後の避難生活への備え』も、欠かせない地震対策の一つです。
「避難生活への備え」なんてほんとに必要?
M6(マグニチュード6)を超える大型の地震が発生した場合、
ライフライン(水道・電気・ガス等)が途絶え、外部からの物資輸送経路が遮断される可能性も出てきます。
平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災(M7.3)では、
以下のようなライフラインの被害報告がまとめられています。
(情報元:神戸市消防局HP)
水道 | ≪神戸市内全域65万戸が断水≫ 水道施設は、貯水池3箇所、貯水場8箇所、浄水場7箇所、ポンプ場46箇所、配水地119箇所が被災。 |
電気 | ≪神戸市全域で停電≫ 関西電力では火力発電設備10箇所、変電設備50箇所が被災。 |
ガス | ≪神戸市内78%にガス配給ストップ≫ 神戸市内の供給戸数は63万戸のうち、49.3万戸に対して供給を停止。 |
電信/電話 | ≪神戸地域通信ケーブル121,950回線が被災≫ 交換機は商用電源の停止とバックアップ電源の損壊により、約285,000回線が故障。 |
『避難生活への備え』は、ライフラインが止まる可能性もあることを想定し、救援物資が届くまでの、少なくとも3日間分の備えが必要だと言われています。
どんな備えが必要なの?
阪神・淡路大震災で『役に立った備え』の上位としてあげられた防災グッズは以下の通りです。(カッコ内は回答率)
1位. | 懐中電灯 (29.8%) |
電気が止まってしまうと、都市部であっても夜間は真っ暗闇となります。自宅にいて、夜の生活をするにも、屋外にいてトイレ等に行く時も、懐中電灯は必須アイテムとなります。 |
2位. | ラジオ (19.6%) |
情報を得るのに非常に役に立ったと言われるのが、電池式の携帯ラジオです。 被災地では、情報の入手が非常に困難になりますので、防災グッズの一つとしてラジオは忘れずに。(懐中電灯と一体型で手動式で動くタイプも売っています。) |
3位. | 非常食 (4.5%) |
乾パン、レトルトご飯、缶詰など長期間保存できる食料のほか、チョコレートや氷砂糖、ドライフルーツなど甘いものを用意しておく。赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんのためにも粉ミルクを常備しておきたいですね。 |
4位. | 飲料水 (4.1%) |
水は一日一人、3リットルが必要と言われます。出来れば最低でも3日分を用意したいところです。(5年以上保存可能な保存用水も市販されています。) またお風呂の水は、日頃から流さず貯めておくとおかないとでは、いざと言う時の大きな差になります。 |
5位. | 医薬品 (3.6%) |
地震によって、ケガや火傷をした時、初期応急処置は自分でしなければなりません。 最低限必要な医薬品を、救命・応急手当のマニュアルと共も準備しておくことが大切です。また常用している薬がある方は、少なくとも3日分の薬も忘れずに。 |
最低限必要な防災グッズ
日本では、過去の震災経験から様々な防災グッズが市販されています。
総務省-消防庁のHPでも、
「非常持ち出し袋に最低限必要な防災グッズ」
が紹介されていますので、防災グッズを用意する際は、そちらも参考にしてみて下さい。
※ 非常時に連絡すべき家族や親戚、友人の電話番号は、全て携帯電話に登録されている方が多いと思いますが、バッテリーが切れてしまうと、携帯電話は使い物にならなくなってしまいます。
最低限の連絡先は紙に書き出して、防災グッズと共に入れておくことをお薦めします
日常生活でのひと工夫
地震はいつ発生するかはわかりません。
寝ている時に被災した時でも行動できるよう、ベッドの側に懐中電灯をおいておいたり、お風呂の水は通常貯めておくようにしたりなど、日々の暮らしにおけるアイデアも『地震得への備え』として大切なことです。
阪神・淡路大震災で被災した神戸市民の方々が、被災によって得たアイデアや生活の知恵が、総務省消防庁、神戸市東灘消防署のHPにまとめられていますので、是非参考にして下さい。
最低限必要な防災グッズ
その他
地震をはじめとする自然災害に対し、有益な情報を発信しているサイトを下記頁にまとめましたので、被災する前にご家族で確認していただければと思います。
尚、関東首都圏にお住まいの方は、下記サイトが被災時の情報発信サイト(携帯対応)となりますので、ご自身の携帯の『お気に入り』に登録しておくことをお薦めします。