学校のテストには出ない、大切なコト
CO2の排出に対する"公平性"って何?
「お金を払えば、いくらでも地球を汚していい」― (a)
などという権利は、誰にもありません。
CO2の排出に対する"権利"や"責任"は、全ての人が平等であるべきという考え方から、その「公平性」を見る為の指標として、 「国別一人当たりCO2排出量」がしばしば利用されています。
この 「国別一人当たりCO2排出量」は、各国の「温暖化対策実行ランキング(※)」を決める際の基準の一つにもなっています。
※ 環境NGOが、国連気候変動枠組み条約締約国会議の開催の都度発表しています。
【"Question" 】
上記(a)に対し、「どうして?」と感じる子どもたちもいるかもしれません。
「車を乗り回したり、電気付けっぱなしにしても、お金さえ払えば"違法"ではないんだから問題ないよね。」と…。
「どうして?」なのか、是非家族で話し合ってみて下さい。
⇒ Simple-HP エコ推進担当チームの見解は《当頁末尾》に記載。
家族みんなで考えよう
世界のCO2総排出量を減らすにはどうすれば良い?
その答えは、単純に
- 新興国・途上国:省エネ技術を採用しながら経済成長を図り、
- 先進国は、電気やガソリンの使用量を減らす努力をすること
であるように思います。
家族みんなで考えよう
上の図に欠けているものは?
実は、上の図(CO2排出量の削減に向けて)には、欠けているものがあります。
それは、子どもたちに向けた「環境教育」という車輪です。
今、地球にどんなことが起きているのか、それらを緩和する為にはどんなことをしなければいけないのかを、「教育」を通して次世代にきちんと伝え、上の二つの大きな車輪を回し続ける基盤を創ることも、私達大人の重要な役割だと思います。
車輪を回し続けるのも、止めるのも、全て「人間」なのです。
≪理由 1≫
電気やガソリンを使うことによって、「利」を受ける人と「害」を被る人は同一ではありません。これは、「CO2を大量に排出している国」と「温暖化によって被害を受けやすい国」が違うという”国 対 国”の問題だけでなく、現代の人たちと次世代の人たちという”世代間”の問題でもあります。
≪理由 2≫
物やサービスの価格に含まれているのは、製造・搬送・販売に掛かるコスト(含:原材料・人件費)と利益だけです。
現在販売されているモノやサービスの価格には、それらを使用することによって第三者に被る"害"に対する賠償金額や補償金額は含まれていません。
そうした賠償金額や補償金額をモノやサービスの価格に反映しようとしても、被害の影響範囲が特定出来ない為、不可能なのです。
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