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一本松の保存は正しい選択 ≪社会≫ 栃 木 会社員 ゆーらぎ 2013.3.11

震災の大津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」。

その一本松を「復興のシンボル」として残すというニュースは皆さんもご存知かと思います。

その保存工事費に1億5千万円かかるというニュースには正直びっくりしました。

たった一本の木を保存するのに、1億5千万円もかかるのかと...

費用は全額募金で賄われるそうですが、

「松の保存より、住民たちの生活を先に整える方が先だろう」

という不満の声もあるのようで、近く行われる一本松の完成記念式典は、
必ずしも歓迎されていないようです。

私も最初は「もっと有意義なお金の使い道はないのか?」

と疑問を感じました。

しかしよくよく考えると、市が選択した「保存計画」は正しい選択であるように思えます。

かつて7万本もあった松原。

その中で、たった一本だけ残ったという松の姿を「一目見たい」と感じる人は少なからずいるはず。

一本松は観光スポットとなり、
それが生み出す経済効果はおそらく1億5千万円どころではないでしょう。

観光収入が増えれば地域も潤い、街の復興も早まる。

逆に1億5千万円で被災者の住むところを立派にしても、
仕事がなければそこに住み続けられない。

仕事を生み出す環境が生まれてこそ、「真の復興」だと思うのです。

「奇跡の一本松」は、神様が陸前高田市の人たちの為に
残してくれた"宝物"なのかもしれません。

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