いじめと「出席停止」制度
いじめと「出席停止」制度 | ≪社会・環境≫ | 東 京 | mizushima | 小学校教員 | 2012.9.06 |
深刻化するいじめ問題への対策として、品川区の教育委員会が「出席停止制度を積極運用する方針を固めた」というニュースが流れました。
「出席停止」制度とは、児童生徒の義務教育を受ける権利を保障するために学校教育法で定められた制度
ほかの児童生徒、教職員を傷つけたり、施設や設備を壊したり、授業を妨害するなどの問題行為を繰り返し行う子どもを一定期間、通学させないというもの。
昨今は、携帯メールやネットを通しての「目に見えない」、あるいは「匿名性の高い」いじめもありますので、この制度によっていじめ問題が完全に解消されることはないと思います。
しかし、少なくとも「目に見えるいじめ」に対しては一定の効果は期待できますので、いじめを受けている子の学校生活における精神的なストレスは軽減されることになるのでは?と思います。
いじめは、その多くが「学校で起きている問題」ということで、何かあるとすぐに学校側ばかりにその対応を求められている風潮がありますが、いじめの原因はいじめをする子の家庭環境にあるケースも少なくありません。
今回の「出席停止」制度の活用は、そうした事実を踏まえて学校側・教育委員会側が「いじめが校内で起きないように、門戸をシャットダウンした」とも言えるような気がします。
これは学校・教育委員会側の「怠慢」ではなく、「いじめ問題は家庭がもっと深く関心を持って、協力して欲しい」という学校・教育委員会側のメッセージが込められているのではないでしょうか。
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