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米百俵の精神 ≪社会≫ 東京 会社員 Y.Watanabe 2012.4.05

幕末、河井継之助が率いる長岡藩(現在の新潟県)は北越戦争で敗れ、石高7万4000石から2万4000石に減石されたことがありました。

実収にして約6割の喪失。

財政は窮乏し、藩士たちはその日の食にも苦慮する状態に陥りました。

その窮状を見かねた三根山藩は、米百俵を長岡藩に贈ることを決定します。

「これで生活が少し楽になる」

と長岡藩士たちは喜んだのものの、藩の大参事小林虎三郎は、贈られた米を藩士には分け与えず、売却して学校設立の費用に充てる決断を下します。

その決断に驚いた藩士たちは、反発して虎三郎のもとへと押しかけ抗議したものの、それに対し小林虎三郎は、

「百俵の米は、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」

と諭し、自らの政策を押し切りました。

「米百俵の精神」として今も語り継がれる有名な史実です。

一方、公務員の人件費抑制の為、国家公務員の新規採用枠を平成25年度から大幅に削減することを決めた野田政権。

平成21年度採用枠に比べ、56%減にもなるのだそうです。

財政の窮状を緩和するため、今の現役公務員たちに我慢を強いるのではなく、これから社会に出る若者たちに我慢を強いることで帳尻合わせをしたのです。

最も風当りが少ない安易な手法で、最も短絡的な決断。

"米百俵"で学校設立を選んだ長岡藩に比べ、今の政権は…残念でなりません。

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