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帰国子女だから…? (2/2) ≪育児・教育≫ 神奈川 主 婦 white sheep 2011.2.16

息子にとって
お葬式は初めての経験。

好奇心旺盛な息子は、案の定 本堂でお坊さんがお経を読み始めると、いろいろと質問してきました。

「あのコンコンコンって鳴るのは何て楽器?」

「お経って日本語なの?どんな意味なの?」

次から次へと質問の嵐。
そして出来るだけそれに答える私。

すると、そんな私たちのところに母がスルスルっと歩み寄ってきて、

「二人ともちょっとこっちに来なさい」

と言って本堂の外に連れ出しました。

「静かにできないなら、このまま帰ってちょうだい!」

普段穏やかな母がものすごい剣幕。

「龍也は帰国子女でしょ、日本のお葬式ははじめてなのよ。
 悪気はないの、ただいろいろと知りたいだけなの」

そう弁解すると、母はあきれた顔をして

「今日来てる美紀や優斗だってお葬式は初めてだよ。
 でも"今日はおじいちゃんとサヨナラする日だから静かにしないといけない"
 って分かってるからきちんといい子にして座ってる。
 龍也はどうなの?そんなことも分からない?」

「…分かるよ」

私が口を開く前に、息子が答えました。

「いろんなことを知りたいって思う気持ちは大切よ。
 でもね、質問をする前に、"今質問をしていいタイミングかな"
 って自分の頭の中で考えなさい」

とキツい言葉。"それからあなた"、と言って私の方に向き直り、

「"龍也が学校で特別視されてる"ってグチグチ言ってたけど、
 ある意味あなたも龍也のことを特別扱いしてるわよね。
 帰国子女だから…なに? 特別な子なの?
 みんな同じでしょ。龍也のことを変な色眼鏡で見るんじゃないの!」

と叱られました。

確かに母の言うとおりで、頭のどこかで
「うちの子は特別。ヨソの子とは違う」と思っていたように思います。

母のガツンとした一言で、目が覚めたような気がしました。

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