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のびのびとガマン (1/6) ≪社会≫ 神奈川 主 婦 トトロ 2010.11.18

うちの母は、静岡の小学校で40年もの間先生をしてきた人。

その母が学校を退職し、久しぶりに東京に出てきた時に一緒にファミリーレストランで食事をしたことがありました。

当時うちの子はやんちゃ盛りの4歳児。

注文してから料理が運ばれてくるまでの時間が待っていられず、レジそばのおもちゃがあるところへ夫としばしお出掛け。

料理が来ると私が二人を呼びに行き、
ようやく食事がスタート。

しかし、うちの子がごはんに集中してたのはわずか5,6分。

お子様ランチのウィンナーとカラ揚げ、それに大好きなプリンを食べると、
「ごちそうさま」もせずに席から降りて、またレジのおもちゃへと走り出しました。

慌てて後を追い掛け、席に連れ戻した私。

そんな私たちを見てあきれたのか、母はひと言、

「いつもこんななの?」

と聞いてきました。

「落ち着きがないところは僕に似たんですかねぇ〜。
 …にしても、翔太のやんちゃ振りには手を焼いてますよ」

と笑いながら答えた夫。

笑いごとではない…

私には母がものすごく怒っているのが分かりました。

「うちでね、今子犬を飼ってるんだけど、
 生後半年もしないうちに"待て"を覚えたわよ。
 私が言っている意味分かる?」

「は?」

夫は少し驚いたようでした。

「久しぶりに4歳になった孫を見たら、
 ”小犬以下”の子どもに育ってたってこと。
 正直、あきれたわ」

ちょっと言い方がヒドいと思いましたが、
私たち夫婦は何も言い返せませんでした。

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