文字を小さく文字を大きく
 
いのちをいただく(2/3) ≪育児・教育≫ 千葉県 会社員 ほうれんそう 2010.11.04

お婆ちゃんも
悲しい顔をしていたくせに…。

飼っていたウサギを鍋にしたこと、増してやそれを私たちに食べさせたことが許せませんでした。

「お婆ちゃんのバカ!」

そう叫んで、家を飛び出しました。

お婆ちゃんに対して完全に心を閉ざしてしまった私。

そんな状態のまま数年が経ち、
私が中学生になる年に私たち親子だけ千葉に引っ越しをしました。

お爺ちゃん、お婆ちゃんとは離れ離れに。

中学に入ると、秋田弁をからかわれたこともあり、
心を開ける友達がなかなか作れませんでした。

しかし、そんな私を救ってくれたのは、
同じ秋田の出身の家庭科の先生でした。

生徒からとても人気のある綺麗な先生で、
方言を隠すために塞ぎがちになっていた私をクラスの輪の中に入れるために、
授業中、自ら秋田弁をしゃべり

「秋田弁ってカワイイでしょ♪」

と言って、皆を楽しませてくれました。

そのおかげで、私の周りにもクラスの女の子が集まるようになり、
たくさんの友達ができたのです。

○ 連載「いのちをいただく」 --- [1] | [2] | [3]

○ 「フムフム一覧」に<戻る>

----------------------------------------------------------
イメージ写真、文中の下線、カラー等の装飾、並びに関連サイトへのリンクは、
Simple-HP側にて設定させていただいております。
コラムに対するコメントもお待ちしております。 一つの『コラム』として選考・掲載
致します。---ふむふむコラムの投稿
  • 前頁に戻る