父を好きになった出来事
父を好きになった出来事 | ≪ファミリー≫ | 神奈川県 | まみやっこ | 高 2 | 2010.01.14 |
どうやって調べたのか分からないけど、
最近出来た彼氏の母親がうちに電話を掛けてきたらしい。
「何かあったら大変なので、お宅の娘さんの方から手を引いてくれないでしょうか」
と言われたそうだ。
「おたくの娘さんが、
どんな娘さんだかも知らないですし…」
という、ちょっと失礼な言葉も添えて。
電話に出たのはうちの父。
父は私に彼氏ができたことなど知らない。
その父が、向こうの母親にこう言ったのだそうだ。
「うちの娘はもう高校2年生で、
モノゴトの分別は自分でつけられるよう教えてきたつもりです。
私もお宅の息子さんのことは知りませんが、
娘の選んだ相手なら、きっとお宅の息子さんはいい息子さんなんでしょうね」
横で話を聞いていた母が、
彼氏のお母さんとそんなやり取りがあったことを後で私に教えてくれた。
父にそう言われた向こうの母親は黙ってしまい、
"しばらく様子を見ることにします"と言って電話を切ったそうだ。
その時の父の対応は、なんとも頼もしくもあり、嬉しかった。
母から話を聞いてから3日が経った。
父は私に何も聞いてこない。
「彼氏が出来たのか?」とも、「どんな人なんだ?」とも…
信用されてるからだろうか?
昨日夜寝る時、居間でテレビを見ていた父に
「ねぇー、お父さん」
と声を掛けた。
背中を向けたまま「ん?どうした?」と言う父に
「電話、ありがとね」
とだけ伝えた。
父も「ああ」と応えただけ。
彼氏の存在を知っているくせに、知らないフリをしている父を見て、
「うちの父が自分の父親で良かった」と思いました。
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