文字を小さく文字を大きく
 
父親失格(1/3) 育児・教育 東京 会社員 S.Yamashiro 2009.08.19

正直、こうした子育て家族向けの明るいサイトに投稿して良いものか迷いました

しかし、私自身が世の仕事熱心な父親たちの反面教師になればと思い、投稿させていただきます。

40歳にしてやっと出来た子どもが、
2年前の8月4日に、小児ガンで他界しました。

享年わずか8歳。

娘がガンと闘病している間、
入院費や治療費を工面する為、
私は仕事中心の生活を続けました。

"それが私の役割"

そう自分には言い聞かせていましたが、
今から思えば それはただの言い訳だったかもしれません。

当時、私は課長に昇進したばかりで、
責任ある仕事が急増していたことは事実です。

しかしそれ以上に 部長や部下の手前、
会社から早く帰宅することに気が引けた面も強かったと思います。

妻から携帯に電話が掛かり、

「今日は調子がいいから、まゆみがパパと話したいって」

と言われても、

「今忙しいから、あとで」と断ることが常でした。

そして去年の3月、
2度目の手術が終わった後、お医者さんから

「あと3か月もたないかもしれません」

と宣告された時は、頭の中が真っ白になりました。
が…、それでも私の生活は変わりませんでした。

「おうちに帰りたい」

娘の願いが聞き入れられ、退院したのが去年の6月下旬。

しかし、娘が自宅にいても、私が娘と話ができるのは週末だけという生活が続きました。

そして8月の最初の土曜日、大事なお客さんとの接待ゴルフに部長がいけなくなり、
急きょ私が代わりに行くことになりました。

娘と約束していたドライブは急きょ延期。

娘に、

「来週末は必ず行くから」

と言って謝ると、娘は

「ムリしないでいいよ。でも来週行けたらまゆみ嬉しいな」

と笑ってくれました。

○ 連載「父親失格」 --- [1] | [2] | [3]

----------------------------------------------------------
イメージ写真、文中の下線、カラー等の装飾、並びに関連サイトへのリンクは、
Simple-HP側にて設定させていただいております。
コラムに対するコメントもお待ちしております。 一つの『コラム』として選考・掲載
致します。---《コラム/コメントの投稿》
  • 前頁に戻る