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携帯ゲーム 育児・教育 和歌山県 会社員 Y.MISHIMA 2009.04.06

2年ぶりに姉貴の家に遊びに行きました。

4月で小学5年生になる甥っ子の一馬は、もう私のアゴ近くまで成長していました。

「かずまー、大きくなったなぁ〜」

「うん」

久しぶりだったせいか、ちょっとテレている様子の一馬。

リビングで姉貴と話をしていると、

その間ずっと一馬はソファーで携帯をピコピコしていました。

「携帯で何しとるん?」と話しかけると、

「ゲーム…」

と言って、携帯を見たまま答える一馬。

「友達と遊びに行かへんの?」

「うん」

こっちから話を振っても一馬は携帯を見たまま。それに返ってくるのは短い単語だけ。

「なぁ、ゲーム止めて外でサッカーでもせーへんか?」

「 … 」

すると姉が、

「ダメなんよ。一馬は集中力がスゴくて、携帯イジり出すと止まらんのよ」

(集中力?こんなん集中力ちゃうわ…)

「今のは防水の携帯やから、最近はお風呂でもピコピコしとるんよ」

(オカシイやろ。狂っとるわ)

でも、オカシイのは「子ども」ではなくて、きっと

「ゲームソフトを創る大人」や「防水の携帯を開発する大人」、

そしてそれにハマる子どもを「容認する大人」なのだろう。

「姉貴、オカシイやろ。このままでええんか?」

ちょっとイラっとした私は姉貴に聞きました。

「そりゃーいやだけど、悪いことしているわけちゃうから、どうしようもないやろ」

「俺、直し方しっとるから、俺が直したるわ」

そう言って、一馬からサッと携帯を取り上げ、目の前でバキッと半分に割ってやりました。

「あーーーーーーっ!!」

と口を大きく開けて声をあげる一馬。 姉貴も目を丸くしていた。

「良かったなぁー、もう少しで手遅れになるところやった」

と言って一馬の頭をワシワシと撫でました。そして姉貴には、

「一馬に携帯が必要か、義兄さんも一緒に親子で話合って、

 それでも必要と言うなら俺が弁償したるわ。

 ただ次買う時は、もう俺は知らんから」

と言って、姉貴の家を去りました。

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