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卒業旅行で感じたこと 社会 東京都 大学4年 かほ 2008.04.07

バイトで溜めたお金で、ベルギーに卒業旅行に行ってきました。

「英語もろくに喋れないのに、フランス語圏のベルギーに行って大丈夫なのか?」

と兄に笑われたけど、私が尊敬する先輩がベタ誉めしていたブリュッセルの街を、どうしても見たかったので、行ってきました。

ベルギーの首都、ブリュッセルに着いてすぐに感じたのは、その街並みも、石畳の道も、その土地に根付く歴史と文化を感じさせる味わいの深いものばかりで、まるでおとぎの国にいるかのようでした

ただ街を歩いているだけでも、「来て良かった」と心から思いました。

地図を見ながら、サン・ミッシェル大聖堂へと歩いている途中、一緒に来た沙織が「日本とどうしてこんなに雰囲気が違うのかなぁ?」とポツリとこぼしました。

沙織も私と同じで今回のベルギーが初めての海外旅行。

お互いに頼りない同伴者ではあるものの、変に海外旅行慣れしていないだけに、小さな感動や疑問を共有できるので、飛行機に乗った時から「沙織で良かった」と思っていました。

「あっそうか!」と言って沙織が、私に話しかてきました。

「私、何が違うのか、分かった気がする。看板だよ看板。ギラギラした看板がないんだよ、ブリュッセルは。」

確かにどこを見回してもブリュッセルの街には、自己主張の強い電飾看板はありません。

「私さぁ、日本人って控えめで、穏やかな民族だと思ってたけど、ブリュッセルの街を見てしまうと、全然そんなことないって感じるわ。東京ってどこ歩いても看板だらけでしょ。どの店も『ボクはここだよ!見て見て!気づいて!』って主張してる(笑)。」

100%納得。
確かに東京の街から電飾看板がなくなっただけで、とてもスッキリするように思う。

そして二人で更に何が違うのかを考えました。
どうして、目の前にある景色は重くて深みがあり、東京は軽くて安っぽいのだろうと。

「あっ分かった。古いものに対する価値観の違いじゃない?
ヨーロッパは、先祖が築いた古くて歴史のあるものを「財産」として考えるけど、日本は、「老朽化したもの」とネガティブにとらえちゃうんだよ。」

「かほ、凄いじゃん。きっとそうだよ。」

「結局さぁ、ヨーロッパの人は、古いものを大切にしようとする意識があるから、街全体が大人っぽいんだよ。でも、日本は、「もっといいもの、もっと便利なもの、もっと格好いいもの」っていう「もっと」が多過ぎるから、街全体が子どもっぽいんだろうね。」

ブリュッセルに滞在した5日間の間に、いろんなものを見て、いろんなものを食べ、現地の人とふれあい、沙織ともたくさんの話をしました。

「海外に行けば、日本がもっと見えてくる」とよく言われますが、本当にそれを実体験することができました。

私の卒業旅行は、「楽しい」だけで終わらず、モノの見方や考え方まで見つめ直すことができた、とても有意義な旅行でした。

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3月末に投稿いただきましたが、掲載が遅れてしまいました。(すみません)
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