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もう一人のお母さん(4/4) ほのぼの 千 葉 高 二 ビターチョコ 2012.5.29

そして迎えた母の日。

私と妹はカーネーションのアレンジメントを2つ用意しました。

一つは仏壇に飾るもの。28歳の若い母の写真に手を合わせる時に仏壇に供えました。

「お花、ありがとね。お母さん、きっと喜んでるわよ」

叔母は私たちと一緒に手を合わせながらそう言いました。

そして朝ごはんの時間になりました。

妹と「叔母さんには朝ごはんを食べたあとで渡そう」と決めてました。

緊張したせいかいつもより口数が少なく
「あんたたち今日は変よ」と叔母に言われながらの朝食。

デザートのヨーグルトも食べ終わって、

「今日は片付け終わったらお墓参りに行くわよ」

と叔母が言った時でした。

小声で「お姉ちゃん!」と妹に肘でつつかれたのをきっかけに、
私はテーブルの下に隠しておいたアレンジメントを出しました。

「あら、お墓のも用意してくれたの?」

と勘違いする叔母に、
「ちがうよ、私たちのもうひとりのお母さんにだよ」と伝えました。

カーネーションに添えたメッセージをまじまじと読む叔母。

「もっと早く渡すべきだった。ごめんね。
  超いっぱいの感謝を込めて、ありがとう、お母さん」

二人で書いたメッセージ。

叔母の目はミルミル潤み、
そんな叔母を見てたら私まで泣けちゃいました。

今年の母の日はそんな特別な母の日でした。

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