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お婆ちゃん、ごめんね ≪ファミリー≫ 東京都 会社員 さち介 2012.2.28

子どもの頃、私の両親は共働きでした。

忙しい両親に代わって、姉と私の面倒を見てくれたのはお婆ちゃんでした。

普段はとても優しいのですが、しつけにはとても厳しく、反発して大ゲンカをしたこともありました。

それでも子供のころの思い出と言えば、やっぱりお婆ちゃんなんですよね。

今は長野で叔父(母の兄)の家族と暮らしているのですが、そのお婆ちゃんが最近になって認知症の症状が出てきて、老人ホームに預けざるを得ないという状況にあるのだそうです。

長野から連絡を受けた母からそんな話を聞かされました。

うちで引き取って面倒を見ることができない以上、老人ホームも仕方のないよね。割り切るしか…さ。

父は黙って、私の言葉を聞いていました。

すると母の目に涙がみるみる溜まり、泣き出してしまいました。

自分たちが大変な時はお産どんで助けてもらっておきながら、一切面倒も見ずに"割り切る"なんてできないと。

私は…自分の言った言葉が思いやりのない冷ややかな言葉だと気づかされました。

母の一言がなかったら、お婆ちゃんの笑った顔も、孫の私と話をするのが好きだったことも、私の好物は全てお婆ちゃんの味であることも思い出そうともしなかった。

家族を愛する気持ちが、家族を支えているのに、思いやりを持てなかった私。

今は家族で最善の方法を話し合っています。

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