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魔法のことば ≪ほのぼの≫ 埼 玉 主 婦 キッシュ 2011.12.21

5歳の息子と3歳の娘を連れて近くのスーパーへ。

帰り道、不安的中で「脚が疲れた」とか「もう歩けな〜い」と娘がぐずりだした。

「荷物で手が塞がってて抱っこできないから。自分の足で歩いて」

「やだ!」

「もうあとほんのちょっとでしょ」

「やだ!抱っこ!!」

天下の公道で娘の抵抗はマックスに。

するとすぐ目の前のマクドナルドから
白いあご髭をはやした大きな体の外人さんが出てきました。

息子と娘はその外人さんに釘付け。

「ハーイ」

子供たちと目が合った外人さんが軽く手を振ってくれました。

「ママ、サンタさんがいた」

さっきまで愚図っていた娘が小声で私に話かけてきました。

「そうよ、サンタさんは本当にいるのよ。
  シュウトとミクのこと、ちゃんと見てるんだから」

すると、娘は心を入れ換えたのかスタスタと歩き出しました。

ホッとしたのもつかの間、娘は信号待ちしていた外人さんに
追いつくと、なんとその外人さんのズボンを掴んで、

「サンタさん、待ってるからね」と言ったのです。

慌てて「すみませ〜ん。ごめんなさ〜い」と謝ったのですが、

その外人さんはニッコリ笑って娘に

「Merry X'mas!」

とウィンクをしてくれたのです。

もう娘は大喜び。

それからはとってもいい子ですね。

あの外人さんの「Merry X'mas」の一言で、まるで魔法に掛けられたような変身ぶりです。

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