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母のハンバーグ (2/2) ≪ほのぼの≫ 千 葉 会社員 さおり 2011.2.03

(そうだ、お姉ちゃんに聞こう!)

姉はよく台所で母のお手伝いをしてたので、きっとハンバーグのレシピを知っているはず。

そう思って姉に電話すると、
『今度作ってあげるわよ』
と快く引き受けてくれました。

そして迎えた当日。

スーパーの袋を片手に姉がやって来ました。

姉から袋を受け取ると、私は早速中身をチェックしました。

するとそこには挽き肉や卵、パン粉、生クリームのほかに
玉ねぎが入っていました。

「お母さんのハンバーグに玉ねぎなんか入ってないよ。
 だって私、玉ねぎが嫌いで一口も食べないこと お母さん知ってたもん」

そう姉に言うと、

「あなたが知らなかっただけよ。玉ねぎはちゃんと入ってたの。
 お母さんね、スリガネで玉ねぎ擦って挽き肉に混ぜてたのよ」と…。

はじめて聞く話。

(お母さん、そんなことしてくれてたんだ…)

思わず目頭が熱くなってしまいました。

そんな私を横目で見ながら、姉は昔母がしてくれてたように、
玉ねぎを擦ってハンバーグを作ってくれました。

焼き立てのハンバーグを一口に入れた瞬間、懐かしさとうれしさでまた涙がポロリ。

母のハンバーグに入ってたのは、
単なる"玉ねぎ"ではなくて、母の優しい"愛情"のような気がしました。

今度は私が、そんな愛情のこもった料理を
子どもに作ってあげようと思いました。

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