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ごめんね、それと ありがと(2/2) ≪ほのぼの≫ 千葉県 主婦 うふふ 2010.12.25

(やだぁ、どこ行っちゃったんだろう?)

不安になって、
すぐに携帯の方に電話。

すると、母が「もしもしぃ」と
いつもの調子で出てくれました。

「お母さん、外なの?」

「そうよ。今ちょっとお出かけ中なの」

「もー心配しちゃったわよ。
 あんまし遅くならないで帰ってよ」

そう伝えると母から、

「今夜はねぇ、外泊だから帰らないの。素敵な人のおうちに招待されたのよ」

という返事。

「えっ?」

もうびっくりしました。

父が他界してまだ一年なのに、
もうクリスマスを一緒に過ごす人が出来たなんて。

「ちょっと、お母さんどういうつもりなの?」

「なにイライラしてるの。今日はクリスマスイヴなのよ」

「誰がイライラさせてるのよ!わたし、知らないからね」

夫も夫なら、母も母。最悪なクリスマス。
家族がみんなバラバラになっていく気がしました。

それから30分くらい経ったころでしょうか。

ただいまーと言って夫が帰ってきました。

玄関に行くと夫の隣には母が…

「イヴの夜、一人じゃ寂しいでしょうからって
 雅雄さんが新幹線の切符を送ってくれたのよ」

全然知りませんでした。
そんな思いやりのある夫に、私はなんて言葉を投げつけてしまったのでしょう。

母は夫と私の電話での会話を聞いていたらしく、
夜、母と二人きりになった時、
「雅雄さんにちゃんと謝りなさいね。それとお礼もね」
と言われてしまいました。

当然のこと。

それでも言葉にするのはどうも照れくさくて
"ごめんね、それと ありがと"
と書いたメッセージカードを夫に渡したのでした。

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