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受験日のお守り ≪ほのぼの≫ 東京都 主 婦 宮崎友美 2010.01.27

息子の第一志望の
大学の受験日がやってきました。

高校2年の夏から、
朝は五時に起き、夜は十時に寝るという朝方の生活に切り替えて頑張ってきた長男。

一方、女子大の付属高校に通う長女は、兄の生活をよそ目に、のんびりと高校生活を送るマイペースぶり。

同じ高校生なのに、大学受験があるとないとでは、ここまで日常の緊張感が違うものかと首を傾げたくなるほど。

そして迎えた受験日の朝。

息子は朝食を食べて、支度を終えると、

― じゃあ、行ってくるわ

と言って、少し早目に家を出ていきました。

息子が出かけた後、

― どうぞ息子を応援してやってください (;人;)

と仏壇に手を合わせると、昨夜から一晩だけのつもりで息子が仏壇に供えた合格祈願のお守りがそこに置かれたままなのに気がつきました。

― あらら…

と思ったものの、受験票ならともかく、お守りがなくても受験はできるので

「まーいーか」

と独り言。

すると娘が「どうしたの?」って聞いてきました。

― お兄ちゃん、お守り忘れちゃったのよ

するとのんびり屋の娘が「えっ!?」と驚き、

― 私、お兄ちゃんに届けるわ!

と言って急に慌て出しました。

― いいわよ、お守りなくても、お兄ちゃんは大丈夫だから

と階段を掛け上る娘に言いましたが、聞く耳なし。

そして娘は制服に着替えると、そのまま玄関に向かい、

― 今日お兄ちゃんの試験会場、A大だよね

と私に確認。

― そうよ。でも、お守りなくても大丈夫だから。
    それより、あんたは学校にちゃんと行きなさい!

と注意。すると娘は、

― お母さんちっとも分かってないわね!
    あのねぇ、受験生にとって受験日に持っていくお守りは、
    親や学校の先生よりもずっと心の拠り所なんだから!

と反論。そのまま玄関を飛び出していきました。

わが家のマイペース娘。

実は兄思いのところがあるんだなぁと感心しました。

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