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年越し休暇最終日(1/2) ≪ちょっと泣ける≫ 千葉県 会社員 菅野勝人 2010.01.06

年末年始は、家族とまるまる一週間過ごすことができました。

そんな時間もあっという間で、明日は赴任先の福岡に戻る日。

夕方、二階の部屋で荷物をまとめていると、息子(小3)と娘(小2)が部屋に入ってきました。

『パパもう帰っちゃうの?』

『パパは、またお仕事で福岡に戻らないといけないんだ』

『…』

さっきまで賑やかに騒いでいた子ども達が急にしんみりモードに。

『学校が春休みになったらまたすぐ帰ってくるから。
 そしたら今度はみんなでどこかに旅行しよう』

『…』

『それまでママの言うこと聞いて、いい子で待ってるんだよ』

『…』

部屋がシーンとならぬよう、
何もしゃべらない子ども達の代わりに、私がたくさんしゃべり続けました。

すると息子が

『いい子でなんていないし』

と、お笑い芸人のモノマネ。

どこまで本気で、どこまでふざけているのか分からない息子に
私はちょっとムっとしてしまいました。

『なんでそんなこと言うんだ』

『…』

『いい子でいないなら、パパ帰ってこないよ!』

『帰ってこなくたっていいもん』

息子はそう言い捨てると、部屋を出て階段を下りて行ってしまいました。

(またか…)

去年の夏休みと全く同じ。
ずっと楽しく過ごしていても、最後の日はどうしてもギクシャクしてしまう。

「全く…」と思っていると、背後にいた娘が私のセーターを引っぱっていました。

『春菜、どうした?』

娘は、目にいっぱい涙をためていました。

そして、

『いい子にしてるから、また帰ってきて』

と…。

私は娘を抱き寄せ、
「大丈夫、ちゃんと帰ってくるから」と頭を撫でました。

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