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ばかもん! ほのぼの 千葉県 主 婦 さなえ 2008.11.07

昨年9月に結婚して、夫の両親と一緒に暮らしています。

夫は男ばかりの三兄弟で、
長い間 男所帯で生活してきたお義母さんは、私が一緒に暮らすことをとても喜んでくれました。

しかしお義父さんはとても寡黙で、
同じ屋根の下で生活しているのにあまり話をすることはなく、
「気に入られていないのかも…」
と私は長いこと悩んでいました。

先月の終わりに中学校の同窓会があった時のこと。

久しぶりに会った同級生たちと3次会のカラオケまで行くことになり、
「これからカラオケ行くから、ちょっと遅くなる」と夫の携帯にメールしました。

カラオケが終わって、家に着いたのは12時過ぎ。

玄関を静かに開け、中に入ると居間の電気が付いていました。

(夫かしら?)と思い、居間に入るとそこにお義父さんが一人でいて、

「すみません、遅くなりました」と言うと、いきなり

「ばかもん!」

と怒鳴られました。

あまりに大きな声だったので、反射的に「ごめんなさい」と謝る私。

急いで寝る支度をして寝室に行くと、夫はシラッと本を読んでいて...

「ちょっとー、今日遅くなるってメールしたじゃない。
 なんでお義父さんにも言っといてくれなかったのよぉ」

と私が文句を言うと、「ちゃんと言ったさぁ」と軽い返事。

私にとってはオオゴトなのに...

「27にもなって、"ばかもん"って怒鳴られるとは思わなかったわよ」

と愚痴をこぼすと「聞こえたよ」と夫が笑ったのです。

その笑いにムっとして、

「だったら、お義父さんに"心配ないから"って先にお休みしててもらってよー。
ただでさえお義父さんにはまだ家族として受け入れてもらえてないのに、なんで潤滑剤になってくれないのよ!」

と怒ると、夫に「は?」と言われました。

「"ばかもん"て怒鳴られたんでしょ? それは、親父にとってさなえはもう家族ってことだよ。もしさなえのこと どうでもいいと思ってたら、もうとっくに寝てるから」と。

…そうか。

夫の話を聞いたとたん、さっきのお義父さんの「ばかもん!」が、とってもあったかい言葉に思えてきました。

家族だから「ばかもん!」か。

怒られた夜なのに、私は気分良く寝ることができました。

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