幼稚園の保母さん取材記「今どきの園児たち」
「できない」を繰り返す子
保母さんたちの生の声
01. | 少しずつ上手に |
うちの幼稚園では、朝 登園したら体操着に着替えて園庭で遊ばせています。入園したばかりの4月は、上手に着替えることができなかった子も、お友達が着替えてお外に飛び出していく姿を毎日見てると、すぐに出来るようになりますね。 | |
神奈川県 幼稚園 保母(キャリア7年) | |
02. | 「やれば出来る子なんだから」を繰り返しています |
お昼寝の時間はパジャマに着替えるのですが、中には上手に出来ない子も…。「できなーい」と子どもが言うたびに、「桃組の子は、みんなやれば出来る子なのよ」と言い聞かせています。 | |
埼玉県 保育園 保母(キャリア8年) | |
03. | 厳しいお母さんほど、出来ない子が多い |
夕方お母さんたちが保育園にお迎えにくるのですが、 「帰るわよ。早く支度しなさい」、「なんで靴自分で履けないの!」 と口うるさい母親ほど、手を貸してしまう傾向があるような気がします。 そして、そうした親を持つ子どもほど、他の子よりも上手に着替えや靴の脱ぎ履きができないことが多いですね。 子どもは大人のペースで動けませんので、「手を貸さずに待ってあげる」ことが大切だと思います。 |
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東京都 保育園 保母(キャリア11年) |
一般ユーザーからの声
01. | 5歳でもお着替えが出来ない子が… |
七・五・三や入園・入学祝いの写真をスタジオで撮影しています。 3歳の子の場合は、レンタル用の服を脱がせた後は、「自分でできるぅー」と言って自分で着替える元気な子と、一つ一つ着させなければ全く服が着れない子の両極端に別れます。 先日は、5歳になってもまったく自分で着替えることも靴を履くこともできない子がいて驚きました。 |
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埼玉県 カメラマン(31) Y.T. |
保母さんからのアドバイス
最初から、子どもが大人と同じスピードで、上手に服を着替えたり、靴を脱ぎ履きすることはできません。大切なのは、
1) | 「手を貸す」よりも、"待ってあげる"こと |
2) | ちょっとでも出来た時は、きちんと"誉めて"あげること |
です。
「子どもにやらせていたら、時間がいくらあっても足りない」
と言うお母さんやお父さんもいらっしゃるかもしれませんが、
● | 子どもにやらせなければ、子どもはいつまでも出来ないまま |
● | 子どもが出来なければ、親だけでなく、子どももお友達の前で恥ずかしい思いをする |
ということを忘れないで下さい。
(⇒園児たちにも"プライド(自尊心)"があります。)
着替えや靴の脱ぎ履きを手伝う時は、子どもの後ろに回って手を貸してあげると、親の手の動きを学び、比較的早く覚えることが出来ますので、そうした工夫も取り入れてみて下さい。