幼稚園の保母さん取材記「今どきの園児たち」
お片づけが苦手な子
保母さんたちの生の声
01. | お片づけが苦手です |
ぬり絵の時間やピアニカの時間は、自分の棚へお道具箱を取りに行き、片付けも自分でするのがお約束。 昔は年少組の子でも上手に出来たのですが、今の子たちには難しいようです。 |
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埼玉県 保育園 保母(キャリア14年) | |
02. | クレヨンが教室のあちこちに |
子ども達が帰った後、教室の片付けをしていると名前の書かれたクレヨンがよく落ちています。 お片づけの時に、全色揃っていないことは気づいているはずなのに、足りなくても今は平気な子がいるのは淋しいですね。 |
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東京都 幼稚園 保母(キャリア11年) | |
03. | 運動会の後のお手伝い |
運動会の後は先生方で片づけをするのですが、 「せんせい、僕もやるぅー」と言ってくれた子がいました。 その子の親御さんも「お手伝いします」と声を掛けてくれ、やはり子どもは親に似るんだなと思いました。 |
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千葉県 幼稚園 保母(キャリア7年) |
保母さんからのアドバイス
おかたづけ には、
1) 「使い終わったものは、もとの位置に戻す」という習慣付け
2) 「モノを大切にする」という意識作り
という2つの意味があります。
モノを出しっぱなし・散らかしっぱなしにすれば、周りにいる人たちは気持ちよく過ごすことができません。周りにいる人たちの気持ちも考えて行動できるよう、
「使い終わったものは、もとの位置に戻す」
という習慣を付けることは大切です。
また、「モノをきちんとしまう」ということは「モノを大切にする」という意識作りにもつながります。
モノがない時代であれば、親が教えなくても「モノを大切にする」ことは自然に身に付きましたが、モノがあふれる時代では、親が言葉できちんと説明してあげる必要があります。
多少個人差はありますが、"お片づけは、1歳過ぎくらいから少しずつできるようになります。"
「遊び終わったおもちゃは、お片づけしようね。」と声を掛け、
一つでも、お片付けできた時は
「上手に出来たね。スゴイねー。」
と誉めてあげて下さい。
もちろん、きちんとお片づけ出来るようになるまでには、時間が掛かります。今日できても、明日またできるとは限りません。
しかし、やらせなければ覚えません。
親がしてあげられるのは、「代わりに片付けること」ではなく、「子どもにやらせること」、「待つこと」、そして、一つでもお片づけできた時は「誉めてあげること」です。
最初から「なんで散らかすの!遊んでないなら片付けなさい!」
と怒りながら、子どもの代わりに片付けてしまうのは、"しつけ"ではありません。
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しつけについて - 「誉める=甘やかすではありません」