幼稚園の保母さん取材記「今どきの園児たち」
泣き叫んで我を通す子
保母さんたちの生の声
01. | 年長組になっても我慢ができない |
年少、年中、年長組になるにつれ、少しずつ「我慢すること」を覚えさせないといけないのですが、これは家庭の協力がないと難しいです。 今は年長組の子でも、我慢出来ない子が多いですね。 |
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埼玉県 幼稚園 保母(キャリア11年) | |
02. | 家庭でも「心の教育」を |
兄弟で一つのおもちゃを取り合うようになると、「それぞれに同じおもちゃを買ってあげる」という"大人の解決"をしてしまう親御さんがいらっしゃるようです。 確かに、取り合うことはなくなるのかもしれませんが、相手の気持ちを考える「心の教育」ができなくなります。一つのオモチャで一緒に遊んだり、じゅんばんこに使うことを家庭でも教えてあげて欲しいです。 |
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千葉県 幼稚園 保母(キャリア12年) |
保母さんからのアドバイス
「子どもに我慢させるのはかわいそう」
と言って、何でもやりたい事をさせ、欲しいものを買ってあげてしまうと、子どものセルフコントロール力を育てることができません。
「何でも子どもの思い通り」にして育ててしまった子どもは、大きくなって思い通りにならないことに遭遇すると、"キレる"という、一種のパニック状態に陥るようになってしまうことも・・・。
社会に出れば、何でも自分の思い通りにいくとは限りません。
2歳を過ぎた頃から、少しずつ「我慢」することも家庭でも教えてあげて下さい。
だからと言って最初から、「我慢しなさい!」「絶対ダメ!」と、頭ごなしに子どもの欲求を全面否定するのではなく、はじめは小さな我慢から教えていくことが大切です。
「公園に行きたい」と子どもが言ったら、すぐに公園に連れて行くのではなく「洗濯物を干したら行こうね」と少し待たせる。
「このお菓子買って」とねだったら、「そのお菓子美味しそうだね。次来た時にママが買ってあげる。約束ね」と次まで我慢させる。
子どものワガママを、受け入れつつもちょっとだけ我慢させるのがコツです。