『しつけ』についてのお勉強
3.子育て上手はホめ上手?
■ 子どもは厳しく育てた方が良い?
「叱って育てる」= 厳しく育てること
「ホめて育てる」= 甘やかして育てること
と誤解されることが多いようです。
例えば、「なんで、オモチャのお片付けができないの!」
と大きな声を出し、
時には子どものお尻をパシっと叩き、声をあげて泣く子どもを横目にオモチャを片付けてしまうお母さんがいます。
子どもがそこから学ぶものは、
「ママの言うこと聞かないと怒られる」、「ママが怒ったら怖い」ということだけ。
一見、とてもしつけに厳しい母親のように見えますが、そこに"しつけ"は存在しません。
「使い終わったら、元の場所に片付けないといけない」
ということをしっかり教えてこそ"しつけに厳しい"お母さんになるのです。
ポイント:子どもに考えさせる叱り方を
本当に厳しい母親なら、こうしたことで怒ったり、叩いたりしません。
ただ一言、
「大事なオモチャは、使い終わったらお片付けしなさいね。
片付けなさいオモチャは、大事じゃないものだから、ママ捨てるわよ。」
と言うだけ。
それでも片付けないなら、本当にゴミ箱に捨ててしまいます。
ポイント:しつけに厳しい親ほど、ホめ上手。
目の前でオモチャが一つでも捨てられようものなら、子どもは泣いたり、わめいたりし始めます。その時でも、穏やかに
「ママだってオモチャを捨てたくないのよ。
捨てられるのが嫌なら自分で片付けなさい」と伝えます。
そして一つ片付けが出来たら、
「ほ〜ら、ちゃんと片付けられたでしょ。ユウキはやればできる子なんだから。ママはそういうユウキが大好きなのよ。」とホめてあげる。
これなら、
「使い終わったモノを片付けるとホめられる」
=「モノを片付けるのは良いこと」 と学ぶことが出来るのです。